これは私が珊瑚飼育の現在に至るまでの・・・格闘の・・・記録No.8。
珊瑚が全滅し,海水魚3匹だけになった水槽。だが,外部濾過機の導入により,次第に水質は安定し,腐ってきていた新たに投入したライブロックも落ち着いてきた。魚の状態はすごくいい。
2回目の夏が近づく。1年前は扇風機を水面に当て,水温の上昇を防いできた。でも今回は,水温の変化に敏感なナンヨウハギがいる。水槽用クーラーはどうしても必要だと考え,少し前からお金を貯めておいた。
そうしたら,すごくラッキーなことに,この年は値段が抑えられた小型水槽向けのクーラーが新発売されていた。値段は2万5千円程度。半額くらいにまでなっていた。これはもう買うしかない。そして,あの面倒な水温管理から解放され,魚たちが喜ぶ姿を想像するとうれしくなった。クーラーは,二社で迷った。結果,今後の水槽サイズバージョンアップのことも考え,90cmまで対応のものを買うことにした。これなら,小型水槽を冷やすには十分すぎる。
7月に入り,通販で早速購入。気持ちがはやり,設置にも熱が入る。リビングにおいてある水槽だから「音」が気になるし,見栄えも気になる。さらに,クーラーから発せられる熱も。いろいろと弊害はあるが,これも魚たちのため。もう進むしかなかった。(家内は今でも水槽周りのゴチャゴチャを文句言う。(^^;))
ナンヨウハギのブルー,フレームエンゼルのオレンジ,デバスズメダイのホワイト。色合いから,黄色の魚をどうしても入れたくなった。新入りを入れるに当たり,気を付けねばならないのが魚の相性。喧嘩してしまうような魚は入れられない。そこで選んだのは「レモンピール」。目の周りがアイシャドウをぬったようにほんのりブルーになっていて,体色はまさにレモン色。ショップの人に電話で聞いてみたら,相性は問題なし。そして,そのときショップに3匹いる,とのこと。すぐに買いに行った。
思っていた以上にとても綺麗な水槽になった。しばらく水槽の前から動きたくなくなるほどに・・・。
直後,悲劇が襲う。今でも思い出すと悲しくなる出来事・・・。
レモンピールを入れた翌日の朝。水槽ガラス表面が真っ白く曇っていた。驚いて曇りをこすって水槽をのぞいてみると,なんと,魚たちはみなじっとして動かない・・・。何が起こったのか?よく見ると,水槽内の温度計が12℃をさしていた。クーラー設定温度は24℃。寝るときには何も異常はなかったから,一晩で水温が急落したことになる。なぜ???
さらに原因を調べようとしたとき,異常に気が付いた。冷えているはずなのに,クーラーが稼働しているのだ。恐る恐るクーラーの表示温度を見てみると,なんと「50℃」となっている。冷えているのに50℃とは何事だろう???だんだん怒りが込み上げてきた。クーラーが故障したのだ。そして,水温を読みとれず,稼働し続け水温を下げ続けていたのだ。
思い出したくないくらい,メーカーにクレームを付けた。2カ月も交渉し続けた。クーラー購入から1カ月も経っていなかったときの故障。最終的にメーカーは,新しいものと交換することと,壊れてから新しいものが届くまでに私が買った別のクーラーの代金の弁償,ということで決着した。(こんなことをしてもらっても本当はうれしくない。水槽環境の激変は生体に強烈なダメージをもたらした。)水槽1つにクーラー二つはいらない。今でも届いた交換してもらったクーラーは押入れに眠っている。
実は,水温の急変により,海水魚たちは調子を崩し,ナンヨウハギは白点病が止まらなくなり亡くなった。フレームエンゼルは鱗が浮いてきて体がボコボコになり亡くなった。一日だけの癒しだったレモンピールは,反り返りながら苦しんで亡くなった。ずっと我が家の水槽を守ってきたデバスズメも,最後の最後まで粘ったが,スズメダイの寿命(2年くらい)もあり,衰えて亡くなった。ライブロックのバクテリアにも影響があったことだろう。(それが魚が死に至ったいちばんの原因かもしれない)水槽は完全に全滅した。私の心も全滅した。
レモンピールがやってきたときの水槽のあの美しさ。写真に収めることもできず,夢と消えてしまった。
魚たちに申し訳ない・・・。苦しむ姿はもう見たくない・・・。そんな思いが増してきた。私が珊瑚中心の水槽にしていこうと思ったのはその頃からだったのかもしれない。
最期まで粘ってくれたデバスズメが水質を元に戻していってくれた10月。ここから私の珊瑚水槽が本格的になってくる。つづく。
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